アマチュアヴァイオリン弾きの備忘録

フリッツ・クライスラーの音楽に感動して約10年ぶりにヴァイオリンを習い始めた人の備忘録

ヴァイオリン弾きの筋トレメニュー※自己流

※本記事は筋トレ解説ではなくエッセイです。

 

健康第一。自分にとっての理想は、週一でジムに行き筋トレをすること。

自分の筋トレメニューを晒せば、筋トレをサボる頻度が減るだろうか。

 

平日は朝1時間、夜は2時間半ほどを楽器練習に当てています。

仕事は基本デスクワークです。通勤も含めたら、半日以上立ちっぱなし(座りっぱなし)の状態です。恐ろしいことこの上ありません。会社員・楽器奏者にとって肩こりと腰痛は大敵なので、筋トレをサボるのは自殺行為です。そんなことは頭ではよくわかっている。

ちなみに、ランニングは脂肪だけでなく筋肉も燃焼してしまうので一切やってません。だからデブ体型です。

 

※どの種目も基本は15回×3セット行うが、筋肉の消耗度合いに応じて調整する。腹筋のみ、30回×3セット。

  • 下半身
  • 上半身
    • プルダウン、19kg
    • チェストプレス、8.5kg
  • 腹筋
  • リストストラップを使って前腕の筋肉の力みを防ぐ
  • 胸部の筋力はできるだけ温存する
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演奏会でのクライスラー:クライスラー愛を放出するだけ

フリッツ・クライスラーは、私が約10年ぶりにヴァイオリンでクラシック音楽を弾き始めるきっかけとなったヴァイオリニストの一人です。ちなみに、もう一人は渡辺茂夫です。クライスラーがいなければ、私は今もヴァイオリン嫌いのままだったと思います。

ヴァイオリンの学習再開とほぼ同時にたまたまニートになってしまった私は、実家でクライスラーのLPを繰り返し聴いていました。彼の慈愛に満ちた演奏を聴いているうちに、彼はどんな人物なのだろうと興味が湧きました。ネットで調べるうちにL.P.ロックナーが著した伝記の存在を知り、すぐにネットオークションで入手しました。伝記を読み始めて真っ先に感動したのは、クライスラーの人物像は私がぼんやりと思い描いていた通りであったことです。彼は本当に温かい人柄で、豊かな音楽性を持ち、博識な人物でした。

本当はL.P.ロックナーによる伝記の内容を簡単に紹介したいのですが、同書を読んだのはヴァイオリンを再開して間もない頃で、クラシック曲も当時活躍していた音楽家達も全然知らなかったので記憶がとても曖昧です。読み返すにも膨大なボリュームゆえに、まだ読み返せていません。

今回は、演奏会でのクライスラーのエピソードを複数の書籍・雑誌より簡単にまとめたいと思います。クライスラーのエピソードを知れば、きっと人前で弾くのも気楽になるかもしれません。

ちなみに演奏会直前のクライスラーは、手をお湯に入れて温め、音階やオクターブ、半音階を少し練習します。演奏中の彼の表情は真剣そのものです。かなり強く張った弓で瑞々しい音を奏でます。アンコール曲はその場で決めることもあったそうです。

  • 演奏会直前まで狸寝入りをして伴奏者を戸惑わせる
  • 演奏会直前までビールとドイツ料理を愉しみ、ミルスタインを戸惑わせる
  • 本番でフレーズを忘れ、伴奏者が慌ててそのフレーズを補う
  • クライスラーとバッハ無伴奏:ディヌ・リパッティによる批評
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ミルスタインとバッハ無伴奏:ミルスタイン回想録より

ミルスタインのバッハ無伴奏は、聴いていて本当に引き込まれてしまいますね。自分の好みでない音楽家であるにも関わらず、じっくり聴き入ってしまう奥深い音楽性があります。

ミルスタインは、自身のバッハ無伴奏に関するエピソードをいくつか話しています。私のおぼろげな記憶をたどりつつ、本も見返しながら本記事に書き留めておこうと思います。

彼は西欧に渡る前からバッハの音楽に傾倒していました。バッハの音楽を理解するために、平均律クラヴィーア曲集をヴァイオリンで弾いてみることもあったといいます。ある時、彼がマックス・レーガーのポリフォニックな音楽を聴いてバッハに対する理解がより深まったとも語っています。彼曰く、現代音楽が古典の傑作へ目を開く助けとなることがあるそうです。

 

1. 1954~1956年の録音

2. 1973年の録音

 

  • オポルト・アウアーの前で初めて演奏した時
  • ウジェーヌ・イザイの前で初めて演奏した時
  • ブルーノ・ワルターと共演した時
  • 自分のバッハ無伴奏の録音を振り返って
  • ミルスタインによるカザルスのバッハの演奏に対する評価
  • 余談:楽器が弾き手の芸術性を取り込むという話
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生誕120年!ミルスタイン回想録をおすすめしたい

ミルスタインの演奏、実はあまり好きではありません。

それでも、一度聴き始めると夢中になって最後まで聴いてしまう魅力があります。彼の音楽を聴いていると、彼が音楽の解釈について答えを導き出すまでに長い苦労や悩みがあったのではないかと想像して、なんだか胸が熱くなるんですよね。

彼がどんな生涯を送ったのか、気になりませんか?絶版ではありますが、彼の生涯をまとめた書籍があります。

 

ロシアから西欧へ ミルスタイン回想録
著:ナタン ミルスタイン、ソロモン ヴォルコフ
訳:青村茂、上田京
春秋社、2000

この本を読んでいてとてもわくわくしたし、考えさせられることも数多くあったのですがとにかく情報量が凄まじいのでうまく要約できません...。私の文章力不足、知識不足もあります。とにかく読んでみてください。

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ヴァイオリンケースの中身

ヴァイオリンケースの中に何を入れているか、人それぞれですね。

本記事では私のヴァイオリンケースに入っているものを紹介します。


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ヴァイオリンケースはMaurizio Riboniのunoeotto。

三角形ケースよりも、角型ケースのほうが収納力があって形状的に持ち運びやすいので好きです。

 

  • 楽器クロス:セーム革(手汗用)
  • 爪切り
  • 温度・湿度計
  • ティッシュペーパー
  • メモ帳
  • ダンピット(冬季限定)
  • 楽器クロス:ネル生地(松脂用)
  • 弦クロス:キムワイプ
  • 松脂:メロスのライト、ダーク
  • 音叉
  • ペグコンポジション:W.E. Hill
  • ミュート:トルテミュート(1つ穴)
  • ミュート:ALPINE MUTE - Pro Mute White
  • 顎当て用専用レンチ
  • マスキングテープ
  • 滑り止めシート
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バッハ無伴奏(ヴァイオリン)の譜面レビュー

J. S. バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの譜面は、どの版を買えばいいのか。これまでにいろんなレビューを読み漁りましたが、判断しきれなかったので迷ったものはすべて買いました。
 
本記事では主観100%により、自分が所有する譜面について適当にコメントします。
なお、自分はバッハ無伴奏を十分に勉強していないので踏み込んだコメントはできません。ある程度学習したら、内容を更新したいと思っています...いつか。
 
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  • 原典版
    • ヘンレ(G. Henle Verlarg)
    • ベーレンライター(Bärenreiter Verlarg)
  • 校訂版
    • 全音楽譜出版(豊田耕兒 編)
    • インターナショナル(International Music Company) J. Hellmesberger 編
  • 自筆譜
    • インゼル(Insel Verlarg)
    • ベーレンライター
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